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Clipper は、主にDOSで使うプログラムを書くために使われたプログラミング言語である。汎用プログラミング言語としての能力を持つが、主にデータベースやビジネス用プログラムの作成に使われた。 == 歴史 == Clipper は1985年、当時データベース言語系として人気のあった dBASE III 向けコンパイラとして登場した。dBASE の人間が読める形式のソースコードは、本来はインタプリタが解釈しPコード(擬似コード)に変換して一種の仮想機械で処理されていた。Pコードはそれなりに高速だが、ネイティブの機械語にコンパイルしたものに比べるとやはり遅い。Clipper は Nantucket Corporation が開発し、後にコンピュータ・アソシエイツ(後のCA)に売却された。2002年4月22日、CAと GrafX Software は CA-Clipper と類似の言語である Visual Objects(CA-Visual Objects)の開発・ライセンス・販売に関する提携に合意したと発表した(Visual Objects は Nantucket が Clipper を Windows 対応させようとして生み出した言語)。 Clipper は長年にわたってDOS用ツールとして生き残りつつ、C言語やPascalの要素を取り入れ、オブジェクト指向プログラミングの要素やコードブロックデータ型の概念(dBASEマクロ言語や文字列評価と関数ポインタの概念を融合させたもの)を導入し、当初よりもずっと強力な言語となってきた。 2006年現在、Clipper 言語の実装や拡張が複数の組織やベンダーで活発に行われている。フリーソフトウェア(GPLライセンス)では、Clip、Harbour、xHarbour などがある。商用製品としては、XBase++、FlagShip などがある。最近の実装の多くは各種プラットフォーム(DOS、Windows、Linux、UNIX、Mac OS Xなど)で動作し、様々な拡張をサポートし、ランタイムライブラリも豊富で、各種データベース形式(DBF、DBTNTX、DBFCDX、MachSix、SQL など)をサポートする Replaceable Database Drivers (RDD) がある。これらの実装は標準の dBase/xBase 文法に準拠していると同時に、オブジェクト指向的構文や SQLExecute() のようなターゲットデータベース対応の機能も備えている。 2007年12月現在、ネットニュースのニュースグループ comp.lang.clipper と comp.lang.clipper.visual-objects が今でも活動している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Clipper (プログラミング言語)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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